
ピアニスト・酒井梨恵の動画ライブラリ「Rieのピアノ図書館」のページへようこそ♪
チャイコフスキーの隠れた名作である四季「2月謝肉祭」をお送りします。
動画が気に入って頂けたら、チャンネル登録して頂けると嬉しいです♪
YouTubeチャンネルはこちらから☆
チャイコフスキーってどんな人?
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky1840年5月7日‐1893年11月6日)は、ロシアの作曲家。
ロシアを感じさせる音楽でありながら、ヨーロッパの雰囲気も持ち合わせる作風で、美しいメロディーと華やかなオーケストレーションから、クラシック音楽の中でも人気の高い作曲家となっている。特に交響曲や、バレエ音楽が人気だが、幅広いジャンルを作曲している。
-
-
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Ilyich TCHAIKOVSKY
このページではピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの生涯・代表的な曲・動画の紹介をしています。 チャイコフスキーってどんな人? ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tc ...
続きを見る
《四季》
この曲集について
・作曲者:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
・原題:Les Saisons
・作品番号:Op.37bis
・作曲:1875年〜1876年
・出版:1876年(雑誌『ヌーヴェリスト/Nouveliste』に毎月1曲ずつ掲載)
・編成:ピアノ独奏
・全12曲:1月〜12月、それぞれの月を描いた性格的商品
1月 「炉端にて」 At the Fireside
2月 「謝肉祭」 Carnaval
3月 「ひばりの歌」 Song of the Larks
4月 「松雪草」 Snowdrop
5月 「白夜」 Starlit Nights
6月 「舟歌」 Barcarolle
7月 「狩り入れの歌」 Song of the Reaper
8月 「収穫」 Harvest
9月 「狩りの歌」 The Hunt
10月 「秋の歌」 Autumn Song
11月 「トロイカ」 Troika
12月 「クリスマス」 Christmas
詩について
《四季》の12曲には、それぞれの月の情景に合わせて、ロシアの詩人による短い詩が添えられています。
プーシキンやトルストイなど、ロシアを代表する詩人たちの作品から一節が引用されており、音楽とともに季節の風景や人々の暮らしを想像することができます。
各曲には、雑誌編集者のイコライ・ベルナルトが選んだロシアの詩人によるエピグラフが添えられいます。
2月《謝肉祭》とは?
・日本語:2月《謝肉祭》
・ロシア語:Февраль — Масленица (Fevral' — Maslenitsa)
・英語:February-Carnival
・調性:ニ長調
・拍子:2/4拍子
・速度標語:Allegro giusto「速く正確に」
・演奏時間:約3分
・詩:ピョートル・ヴャーゼムスキー
Скоро масленицы бойкой
Закипит широкий пир.
― П. А. Вяземский
もうすぐ賑やかなマースレニツァ、
盛大な宴が沸き立つだろう。
ーピョートル・ヴャーゼムスキー
マースレニツァとは
マースレニツァは、ロシアで四旬節(レント)を迎える前に行われる伝統的な春迎えの祭りです。約1週間にわたって、ブリヌイ(薄いパンケーキ)を食べたり、そり遊びや歌、踊りなどを楽しみます。厳しい冬との別れと、春の訪れを祝う意味も持っています。
この曲ってどんな曲?
《謝肉祭》は、冒頭から勢いよく始まる、明るく活気に満ちた曲です。
人々が集まり、歌ったり踊ったりしながら賑やかに過ごすマースレニツァの様子を思わせるように、曲全体を通して力強いリズムとエネルギーが続きます。
途中では調整や響きが少し変化し、少し暗い表情を見せる場面も登場します。しかし、1月《炉端にて》のように、曲の雰囲気そのものが大きく変化するわけではありません。
明るくなったり暗くなったりと表情を変えながらも、お祭りの勢いは途切れることなく続いていきます。さまざまな人々や踊りが次々と現れるような、賑やかで生命力に溢れた一曲です。
難易度
★★★☆☆(中級・上)
テンポが速く、力強い和音や素早い動きも多いため、ある程度のテクニックが必要な作品です。
一方で、非常に繊細な音色のコントロールや複雑な声部の弾き分けが求められるタイプの曲ではなく、曲全体の勢いと生命力を失わずに弾き切ることが大きなポイントとなります。
力強く弾こうとして音が重くなったり、反対にテンポを優先して音が弱くなったりしないよう、しっかりとした響きを保ちながら前へ進むことが大切です。
Rieの一言
1月《炉端にて》の静かな世界から一転、2月はとにかく賑やか!
私がこの曲から感じるのは、きれいに整った華やかなお祭りというより、大勢の人が集まり、みんなが少し浮かれているような、生命力あふれる賑わいです。
冒頭から聞こえてくる細かな16分音符の動きも、どこかノリノリ。お祭りの日ならではの高揚感を感じます。
そして中間部では、右手と左手が追いかけ合うような動きが登場します。私にはそれが、あちらからも、こちらからも人が押し寄せてきて、気づけば人混みの真ん中にいるように聞こえてきます。
少し暗い響きになっても、勢いは止まらない。あちらこちらから人が集まり、歌って、踊って、騒いでいるーーそんなマースレニツァの熱気をイメージして弾きました。
実際、弾いている私の頭の中も大忙しです!次から次へとやってくる音を追いかけていると、まるで自分までお祭りの騒ぎに巻き込まれているようです。
もっとこの曲を楽しみたい方へ
楽譜
私が使っている楽譜はこちら。ロシア語とドイツ語訳の詩が載っています。
ピアノ 楽譜 チャイコフスキー | 四季 作品37bis | Die Jahreszeiten Op.37 bis 価格:3730円 |
CD
この曲集を弾きたいと思ったきっかけは、ダンタイソンのCDを聴いたことでした。シンプルな演奏でありながら、音の美しさに惹かれました。
チャイコフスキー:「四季」(全曲)他 [ ダン・タイ・ソン ] 価格:3190円 |