
ピアニスト・酒井梨恵の動画ライブラリ「Rieのピアノ図書館」のページへようこそ♪
リストの作品の中でも、愛の夢と同じくらい人気の「ため息」とお送りします。
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フランツ・リストってどんな人?
フランツ・リスト(独 Franz Liszt)またはリスト・フェレンツ(ハンガリー語Liszt Ferenc、1811年10月22日 - 1886年7月31日)は、ハンガリー出身のピアニスト、作曲家。ロマン派時代に活躍した音楽家。別名「ピアノの魔術師」
ハンガリーが祖国としていたので、ハンガリーの音楽家として知られているが、リスト自身はハンガリー語を話す事はできず、ドイツ語を主に話していた。リストの音楽は本当の意味でのハンガリー音楽ではないとされているが、音楽教育へ大きく貢献した事などから、ハンガリーの人達から深く愛されている。
また、教育にも熱心に取り組み、リストが中心となって設立した、音楽学校はリスト音楽院として知られている。
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フランツ・リスト Ferenc LISZT
このページではフランツ・リストの生涯・代表的な曲・動画の紹介をしています。 リストってどんな人? フランツ・リスト(独 Franz Liszt)またはリスト・フェレンツ(ハンガリー語Liszt Fer ...
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ため息とは
3つの演奏会用練習曲の第3曲目。
1845~1848年に作曲。既に、ピアニストとして表に出なくなった後の作品。
練習曲という名の付く曲集は他に「超絶技巧練習曲」「パガニーニによる大練習曲」などがあり、技巧を求めるものだったが、この「3つの演奏会用練習曲」は、技巧が前面に出るよりも、詩的で甘く美しい音楽になっている。
もともとリスト自身は題名を付けていないが、「3つの詩的なカプリス」という名前で出版された際に、それぞれに名前が付けられ、それが今にも残っている。
第1曲 悲しみ(Il lamento)
第2曲 軽やかさ(La leggierezza)
第3曲 ため息(Un sospiro)
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難易度
リストの愛の夢と同じくらいのレベルですが、少しため息の方が難しいかなと思います。全音ピアノピースではE(上級)
アルペジオの伴奏に加え、メロディーを左右交互に演奏するため、素早い移動や音質が整うように演奏されることが求められます。また、後半には「タールベルクの3本の手」という演奏方法が出てくるので、そこもポイントの一つです。
※タールベルクの3本の手とは、右手・左手の単独の演奏に加えて、両手の親指で別のメロディーを弾く演奏方法で、まるで3本の手で弾いているように聴こえる事から名付けられた。
Rieの一言
この曲も愛の夢と同じく大人になってから演奏会のために弾いたのが初めてでした。
学生時代にコンクールのために、第2番「軽やかさ」は弾いたことがあったのですが、あまり好きではなく・・・第3番もなんとなく、好きじゃなさそう。。。という思い込みから、弾かないでいたのですが、実際に弾いてみたら、リストの中で1番好きかも♪という位、好きな曲になりました。
見た目では、手をクロスさせたりと華やかですが、弾く方はそれなりに大変!メロディーを左右交互に弾くところは、ムラにならないよう、でもアルペジオは美しく・・・さすがリストだなという曲です。ただ、「リスト=超絶技巧」というイメージがあるかと思いますが、この曲は技巧だけでなく音楽の美しさも感じられる作品です。
今回は、どんなイメージと組み合わせられるか色々考えていたのですが、なかなか頭でイメージした画像が見つからず、もう1つ別のイメージを組みわせました。
イメージ・1
月夜に照らされた秘密の花園。
真ん中には小さな噴水があり、その周りには、野に咲くような花が優しい風に揺られています。
バルコニーには、物憂げな表情をしている一人の少女。
恋をしているのか、はたまた庭の美しさにため息が出ているのか。。。。

※少し近いイメージ
イメージ・2
思わずため息が出てくるような、美しい景色。
それは大自然のような壮大な景色ではなく、どこか幻想的で素朴な自然の景色・・・

※動画でも使用したイメージ
「ため息」という題名はリストが付けたものではないとされていますが、こうイメージしてみると、ぴったりな題名だと思います。皆さんは、どんな場面をイメージしますか?