フランツ・リスト ロマン派時代 上級・中

リスト 愛の夢

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リストの作品の中でも、最も人気のある「愛の夢」をお送りします。

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フランツ・リストってどんな人?

フランツ・リスト(独 Franz Liszt)またはリスト・フェレンツ(ハンガリー語Liszt Ferenc、1811年10月22日 - 1886年7月31日)は、ハンガリー出身のピアニスト、作曲家。ロマン派時代に活躍した音楽家。別名「ピアノの魔術師」

ハンガリーが祖国としていたので、ハンガリーの音楽家として知られているが、リスト自身はハンガリー語を話す事はできず、ドイツ語を主に話していた。リストの音楽は本当の意味でのハンガリー音楽ではないとされているが、音楽教育へ大きく貢献した事などから、ハンガリーの人達から深く愛されている。

また、教育にも熱心に取り組み、リストが中心となって設立した、音楽学校はリスト音楽院として知られている。

リストの生涯
フランツ・リスト Ferenc LISZT

このページではフランツ・リストの生涯・代表的な曲・動画の紹介をしています。 リストってどんな人? フランツ・リスト(独 Franz Liszt)またはリスト・フェレンツ(ハンガリー語Liszt Fer ...

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愛の夢とは

もともと、自作の歌曲をピアノ用に編曲したもので、「3つの夜想曲」という題名で書かれました。今回お送りするのは、リストの作品のなかでも最も有名な「愛の夢第3番」にあたります。

第1番 「高貴な愛」(Hohe liebe) 歌詞:ルートヴィヒ・クーラント
第2番 「私は死んだ」(Gestorben war ich) 歌詞:ルートヴィヒ・クーラント
第3番 「おお、愛しうる限り愛せ」(O lieb, so lang du lieben kannst) 歌詞:フェルディナント・フライリヒラート

歌詞

ドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの詩集「Zwischen den Garben」から用いられています。

O lieb, so lang du lieben kannst!
O lieb, so lang du lieben magst!
Die Stunde kommt, die Stunde kommt,
Wo du an Gräbern stehst und klagst!

おお、愛しうる限り愛せ!
その時は来る その時は来るのだ
汝が墓の前で嘆き悲しむその時が

Und sorge, daß dein Herze glüht
Und Liebe hegt und Liebe trägt,
So lang ihm noch ein ander Herz
In Liebe warm entgegenschlägt!

心を尽くすのだ 汝の心が燃え上がり
愛を育み 愛を携えるように
愛によってもう一つの心が
温かい鼓動を続ける限り

Und wer dir seine Brust erschließt,
O tu ihm, was u kannst, zulieb!
Und mach ihm jede Stunde froh,
Und mach ihm keine Stunde trüb!

汝に心開く者あらば
愛のために尽くせ
どんな時も彼の者を喜ばせよ
どんな時も悲しませてはならない

Und hüte deine Zunge wohl,
Bald ist ein böses Wort gesagt!
O Gott, es war nicht bös gemeint -
Der Andre aber geht und klagt.

言葉には気をつけよ
悪い言葉はすぐに口をすべる
「ああ神よ、誤解です!」と嘆いても
彼の者は悲しみ立ち去りゆく

世界の民謡・童謡さんのページから引用させていただきました。

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感想(1件)

難易度

ページ数は6ページ程度とそんなに多くなく、リストの中では比較的弾きやすい曲です。ただし全音ピアノピースのレベルはE(上級)となっています。オクターブはもちろんのこと、アルペジオや跳躍も多いのでテクニックも必要とされ、さらに表現力がないと、せっかくの美しい曲が無機質なものになってしまうのかな・・・と思います。

Rieの一言

初めて弾いたのがいつだったのかは覚えていませんが、大人になってからだったと思います。(多分、妹の結婚式で弾いたのが初めてかも・・・?!)
学生時代からリストの曲は弾いていましたし、留学先もリストの祖国ハンガリー。それでも、弾く機会はなかなかありませんでした。実際に弾いてみると、リストにしては弾きやすい印象。というのも、アルペジオや半音階など、基本の形が多く使われていて、すごく弾きにくい音型という訳ではないのです。そして、元が歌曲だっただけあり、メロディーが歌いやすい。

初級の方が取り組むのには少し無理がありますが、上達してきたら、ぜひレパートリーに加えて頂きたい曲です。
そして、上級の方にはぜひ歌詞の意味も意識しつつ弾いて頂けると、また違う感じ方になるかもしれません。

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