フレデリック・ショパン ロマン派時代 上級・下

ショパン 幻想即興曲

ピアニスト・酒井梨恵の動画ライブラリ「Rieのピアノ図書館」のページへようこそ♪

ショパンの作品の中でも人気の「幻想即興曲」をお送りします。

動画が気に入って頂けたら、チャンネル登録して頂けると嬉しいです♪
YouTubeチャンネルはこちらから

フレデリック・ショパンってどんな人?

フレデリック・フランソワ・ショパン(Frederic Francois Chopin、1810年3月1日~1849年10月17日)はポーランドで生まれ、フランスで活躍した、ロマン派時代を代表する作曲家・ピアニストです。

ほとんど曲がピアノ曲だったため、「ピアノの詩人」と呼ばれています。
活動の大半はフランスでしたが、ポーランドへの愛国心からポーランドの作曲家として知られています。ポーランドの人たちからも愛されており、お札に肖像画が使われたり、首都ワルシャワの空港はショパン空港とも呼ばれています。

ショパンの生涯
フレデリック・ショパン Frederic CHOPIN

このページではフレデリック・ショパンの生涯・代表的な曲・動画の紹介をしています。 ショパンってどんな人? フレデリック・フランソワ・ショパン(Frederic Francois Chopin、1810 ...

続きを見る

幻想即興曲とは

ショパンは即興曲を4曲残しています。第4曲目とありますが、一番最初に作曲されました。
ショパンは生前に「この曲は出版しないでほしい」と言っていましたが、ショパンの友人であるフォンタナがショパンの遺言に背いて勝手に出版しました。
なぜ、ショパンが出版しないでほしいと言ったかは定かではありませんが、他の作曲家の作品に似ていたからとも言われています。

複合三部形式(A-B-A’)で書かれていて、Aの部分が嬰ハ短調、Bの部分になると異名同音の同主調である変ニ長調に転調し、再度A'の部分で嬰ハ短調に戻ります。コーダ部分でBの主題が出てきて、変ニ長調で静かに終わります。

Aの部分は左手8音に対しに右手6音というポリリズムで書かれていて、それがこの曲の独特な雰囲気を作り出しています。

幻想即興曲の即興曲は漢字の通り、即興で演奏するような曲の事。幻想は、ファンタジーという事ではなく、作曲家の自由な発想、想像力のおもむくままに作られた曲という意味を持ちます。

おすすめの楽譜はこちらから♪

パデレフスキ編 ショパン全集 IV 即興曲 [ F. F. ショパン ]

価格:1,760円
(2023/7/31 19:45時点)
感想(2件)

難易度

ページ数は多めなものの、繰り返しになっている所も多いので、比較的弾きやすいです。
全音ピアノピースによるとE(上級)となっていますが、オクターブが届く小学生でも取り組める曲かと思います。もちろん、テンポの速い曲なので、ツェルニー30番は終わっている方が無理がないかと思います。

Rieの一言

初めてこの曲に出会ったのは小学生か中学生の頃。練習し始めたころはポリリズムに苦戦した記憶があります。
指も早く動かない・・・リズムも整わない・・・そして、中間部は♭が多い・・・と、良い思い出ではありませんが、月日が経つと変わるもので、今では生徒さんに教えられるようになりました。やはり、生徒さんもこのリズムに苦戦しているようですが、このリズムの難所をクリアすると、グンと弾きやすくなるようです。

動画では「波」の映像とお届けしています。

荒れ狂う海。一艘の小さな船が嵐の中を進んでいきます。中間部では嵐の中の一瞬の静けさ。夜空にはキラキラと星も見えています。その静けさも一瞬で、再び、海は荒れ狂います。最後の部分では、ようやく嵐が過ぎ去り、地平線からは朝日が昇ってくる・・・

そんな風景をイメージして作りました。

皆さんは、どんな風景が見えたでしょうか?ぜひコメントなどでお知らせ下さい♪

-フレデリック・ショパン, ロマン派時代, 上級・下