このページではヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラーの生涯・代表的な曲・動画の紹介をしています。
目次
ブルクミュラーってどんな人?

ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー(Johann Friedrich Franz Burgmuller、1806年12月4日~1874年2月13日)は、ドイツ生まれの作曲家・ピアニストです。日本では、ピアノを習う上で欠かせない「25の練習曲」の作曲家として知られています。
ドイツのレーゲンスブルグという町で、オルガニストで、後にデュッセルドルフ市音楽監督となっの父・ヨハン・アウグスト・フランツ・ブルクミュラーの元に生まれました。26歳でパリに移り、演奏活動・作曲をし、その間に教育用のピアノ小曲やバレエ曲などを作曲し有名になりました。1842年36歳の時、これまでの功績を認められ、フランスに帰化。38歳以降は後進の指導に専念しました。その評判からフランス国王ルイ=フィリップ1世の子供たちにピアノを教えることになります。
代表作品
ブルクミュラーは練習曲集を3つ残しています。
- 25の練習曲 「ピアノのためのやさしく段階的な25の練習曲 op.100」
- 18の練習曲 「18の性格的な練習曲 op.109」
- 12の練習曲 「12の旋律的で華麗なる練習曲 op.105」
ブルクミュラーは、この3つの練習曲がシリーズのようになるよう、レベルを分けてまとめられています。
まず、「25の練習曲」が初級者向け、「18の練習曲」が中級者向け、「12の練習曲」が上級者向けとなっています。
また、「25の練習曲」と「18の練習曲」は全て題名付きですが、「12の練習曲」は一部を除いて題名なしで書かれています。
25の練習曲 「ピアノのためのやさしく段階的な25の練習曲 op.100」
やさしくと書いてある通り、初級の子供向けに書かれた練習曲です。
オクターブが25曲中、1度も出てこない事、調号が4つまで(ほどんどが調号0~3個。舟歌のみ4つ)、全てに題名が付いていて、曲の長さも短いことが特徴です。
これは、ブルクミュラーが弾くことだけに集中するのではなく、曲の雰囲気など感じ取って表現する事に重きを置いたからかと思います。
1 素直な心 la candeur
2 アラベスク Arabesque
3 牧歌 Pastorale
4 子供の集会 Petit reunion
5 無邪気 Innocence
6 進歩 Progres
7 清い流れ Courant limpide
8 優美 La gracieuse
9 狩猟 La chasse
10 やさしい花 Tendre fleur
11 せきれい La bergaronnette
12 さようなら Adieu
13 なぐさめ Consolarion
14 スティリアの女 La styrienne
15 バラード Ballade
16 小さな嘆き Douce plainte
17 おしゃべり Babillarde
18 心配 Inquietude
19 アヴェマリア Ave Maria
20 タランテラ Tarentelle
21 天使の声 Harmonie des anges
22 舟歌 Barcarolle
23 帰途 Retour
24 つばめ L'hirondelle
25 貴婦人の乗馬 La chevaleresque
YouTubeにお話し付きでアップしているので、ぜひ聴いてみてください♪
おすすめの楽譜はこちら♪
![]() | 新 こどものブルクミュラー 25の練習曲 表現力がぐんぐん育つ!はじめてのイメージトレーニング [ 松本倫子 ] 価格:1,100円 |

18の練習曲 「18の性格的な練習曲 op.109」
25の練習曲に比べて、少し難易度が上がった練習曲。
曲の長さは25の練習曲と変わらないけれど、オクターブやオクターブの和音などが出てきます。また、発想記号もより難しめのものが使われています。
1 ないしょ話 Confidence
2 真珠 Les Perles
3 家路につく牧童 Retour du patre
4 ジプシ Les bohemiens
5 泉 La source
6 陽気な少女 L'enjouee
7 子守歌 Berceuse
8 アジタート Agitato
9 朝の鐘 Cloche des matines
10 すばやい動き Velocite
11 セレナード Serenade
12 森での目ざめ Reveil dans les bois
13 大雷雨 Orage
14 ゴンドラの船頭歌 Refrain du gondolier
15 空気の精 Les Sylphes
16 わかれ Separation
17 マーチ Marche
18 つむぎ歌 Fileuse
おすすめの楽譜がこちら
![]() | 価格:880円 |

12の練習曲 「12の旋律的で華麗なる練習曲 op.105」
3つのシリーズのうち、もっとも難易度の高いもの。先の2つの練習曲集とは違い、題名がなくなっています。また、曲の長さも3~4ページまで増えていて、ツェルニーの練習曲のように、「アルペジオの練習」「半音階の練習」「同音連打の練習」など、課題に分かれた練習曲集となっています。
1 アレグレット アルペジオの練習
2 アレグロ・アジタート スタッカートとレガートの性格の練習
3 アレグロ 半音階の練習
4 アンダンテ 3声の練習
5 アレグロ オクターブの和音の分散練習
6 アンダンテ 同音連打・トレモロの練習
7 アレグロ・ヴィーヴォ 前打音の練習
8 アレグロ アルペジオの練習
9 アレグロ・ノン・トロッポ オクターブの練習
10 アレグロ・ヴィヴァーチェ 左右で音の粒をそろえる練習
11 アダージョ トレモロの練習
12 モデラート 総合練習
おすすめのが楽譜とCDはこちらから♪
![]() | 全音ピアノライブラリー ブルクミュラー 12の練習曲 全音楽譜出版社 価格:990円 |

![]() | 価格:2,504円 |
