バロック時代 ヨハン・セバスチャン・バッハ 上級・下

バッハ 「主よ、人の望みの喜びよ」

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「音楽の父」と呼ばれているヨハン・セバスチャン・バッハが作曲した、主よ人の望みの喜びよをお送りします。

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ヨハン・セバスチャン・バッハってどんな人?

ヨハン・セバスチャン・バッハ (Johann Sebastian Bach、1685年3月31日~1750年7月28日)はドイツの作曲家・オルガニストで、クラシック音楽の基礎を作り上げたと言われています。その功績から「音楽の父」と呼ばれています。
また、バッハ一族は音楽一族としても有名ですが、その中でも功績の大きさから「大バッハ」とも呼ばれています。

バッハの生涯
ヨハン・セバスチャン・バッハ Johann Sebastian BACH

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主よ、人の望みの喜びよ

1723年、教会カンタータ「心と口と行いと生活で」の中の終曲第10曲目として作られました。

※教会カンタータとは教会での礼拝用に作られた声楽曲。オーケストラの伴奏でアリアとコラール(讃美歌)が交互に演奏されます。

ドイツ語の題名を見ると「Jesus bleibet meine Freude」となっていて、訳すと「イエスは私の喜びであり続ける」となりますが、日本語の「主よ人の望みの喜びよ」と比べると、少し違うような・・・これはドイツ語の原題を英語に訳し、それを日本語に訳したためニュアンスが変わったと思われます。

ドイツ語 「Jesu bleibet meine Freude」

英語 「Jesu,Joy of Man’s Desiring」

日本語 「主よ、人の望みの喜びよ」

この曲を演奏する前は、人の望み??欲望?願望??なんて考えていましたが、ドイツ語の訳を見て、やっと意味が分かりました♪

もともとは声楽曲なので、当たり前ですが歌詞があります。

Jesus bleibet meine Freude、
meines Herzens Trost und Saft,
Jesus wehret allem Leide,
er ist meines Lebens Kraft,
mainer Augen Lust und Sonne,
meiner Seele Schats und Wonne,
darum lassnich Jesum nicht
aus dem Herzen und Gesicht.

イエスは私の喜びであり続ける
私の心の慰めと力の源で
イエスは全ての悩みに抵抗する
彼は私の生命の力だ
私の目の楽しみと太陽だ
私の魂と宝と恵みだ
だから私はイエスを放さない
私の心と視界の外へは

ピアノ曲として「主よ、人の望みの喜びよ」

もともとは、オーケストラと声楽のための曲で、バッハ自身でのピアノ版への編曲はありません。
現代になって、様々な編曲がされてきました。中でも有名なのがイギリス人ピアニストのマイラ・ヘスが編曲したもの。独奏版は1926年に、ピアノ二重奏版が1934年に出版されています。

その他にも、ヴィルヘルム・ケンプが編曲したものも人気があります。

今回の動画では、マイラ・ヘス版を使っています。使用した楽譜はこちら♪

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難易度

ページ数は多くないものの、カンタータの歌にあたる部分を、伴奏とは違う音色・音量で弾いたりしなければならず、難易度は高めです。
全音ピアノピースによるとE(上級)のレベルとなります。バッハのシンフォニア(または平均律)やツェルニー40番あたりが弾ければ、挑戦できる曲だと思います。

オクターブはたくさん出てきますが、ゆったりと取れるオクターブなので、小さな手の方でも弾けると思います。

Rieの一言

この歌詞をみて、まず思ったのが「厚い信仰心」。それと同時に思い出したのが、ハンガリーに留学している時に、隣のおばあちゃんが言っていた一言。

朝起きて膝が痛くて痛くて・・・なので、マリア様にお祈りするの。そうすると、痛みがなくなっているのよ!!

やはり厚い信仰心を持っているんだなと思いました。そしてこの信じる心が、このような素晴らしい音楽を作り出し、さらには何百年と続くクラシック音楽の土台になったんだ。と頭では理解していたことが、心にストンと落ちた瞬間でもありました。

なかなか文化や宗教が違うと理解しにくい事も多くありますが、素晴らしい音楽と感じる心は、全世界共通!
夜寝る前や休日のリラックスタイムなどにお聴きいただけたら嬉しいです♪

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